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【神谷光男 スポーツ随想】大学駅伝は「2強」対決で盛り上げろ! 予想されていた“東海時代”の到来、青学・原監督は陰口も意に介さず (1/2ページ)

 大学駅伝シーズンが開幕した。14日は箱根駅伝の予選会が行われ、昨年連続出場87回で途絶えた中大が3位で2年ぶり91回目の出場を決めたが、同じ古豪の日大や明大が予選落ちした。

 本戦で10位以内のシード権を逃すと、地獄が待っている。今回は参加49校で出場権は10位までと競争率4・9倍。伝統校やホヤホヤの新興校が入り交じった厳しい予選会からはい上がらなければならない。

 9日の開幕戦、出雲全日本大学駅伝に出た大学も、明日はわが身といえなくもない。出雲は気温30度を超える季節外れの暑さの中で行われ、優勝したのは昨年度の大学駅伝3冠王青学大ではなく東海大だった。

 「黄金世代」と呼ばれる2年生を6区間のうち5人も並べ、2時間11分59秒で青学大に1分33秒の大差をつけた10年ぶり4度目の出雲路制覇だ。

 両角速(もろずみ・はやし)監督は長野の名門・佐久長聖高を08年の全国高校駅伝で優勝に導いた名伯楽。東海大に転じて7年目で「駅伝だけで終わらず、世界と戦える選手を育てる」と積極的に海外での合宿やレースに送り出している。

 早大を出て現在ナイキ・オレゴン・プロジェクトのプロランナーとして米国で活動している大迫傑も佐久長聖の教え子で、進取の精神を学んだ1人だ。

 門外漢には大学駅伝の「地殻変動」を思わせたが、専門家から見ると黄金ルーキーが集まった昨年から“東海時代”の到来は予想されていたことらしい。軌道に乗せるまで5年かかるといわれる駅伝では、そろそろ最盛期というわけだ。

 連勝が止まった青学大・原晋監督は今回、マスコミ向けの恒例の作戦名に、ランナー役の俳優たちに技術指導し自らもチョイ役で出演するTBS系ドラマ「陸王」を意識して「陸王大作戦」と名付けた。

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