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【佐藤剛平 基本は忘れろ!!】一本足打法でもいい 手打ちを直して飛距離を出すには「足を自由に動かす」ことが大事

 【今週の質問】飛距離が出ないのが悩みです。友人に言わせると、私の打ち方は手打ちなので飛ばないのだそうです。手打ちってどういうことですか。どうしたら手打ちが直りますか。

 ゴルフで一番大事なのは足の動きだ。足の動きが小さく、主に上体や腕力で打っているタイプの人が“手打ち”と言われているのだろう。

 よくレッスン書などに「下半身から切り返せ」とか「腰の回転を先行させろ」などというアドバイスがあるが、これは要するに足を使って、足を止めないで打つということにほかならない。歩くような自然なタイミングで足を使って打てば、自然に下半身から切り返すことになるし、腰を先行させることになるからだ。結果的に腰を回転していることにもなる。

 足の動きとはどういうものであるかといえば、バックスイングで右足に体重を乗せて(写真〔1〕)、そこから左足に乗り移っていくように踏み込んでいく動きだ(〔2〕〔3〕)。野球の打者が打つときの動きであり、投手が投げるときの動きである。

 わかりやすくするには、バックスイングで左足を持ち上げて一本足にして、左足を踏み込んでいくようにダウンスイングに入ればいい。ゴルフでは極端に左足を上げないで打つのが普通だが、ヒールアップは一般的な動きだし、なんならコースで本当に一本足打法で左足を上げてから打ってもいいと思う。

 決して難しい動きではなく、誰にでもできる動きなのだが、ボールに当てなければいけないという気持ちがあると、この動きが阻害されてしまう。ボールにうまく当てるには、頭を動かさないようにしたり、体のどこかを止めておく方が安定すると言われるからだ。

 ところが、足が止まってしまうと振り抜きが悪くなってスイングが小さくなる。飛ばないだけでなく、当たりも悪くなる。スイングは大きい方が、インパクトは低く当たって、低く抜けるので安定する。

 足を止めて、上体の揺れを無理に制限して打つようなイメージでは飛ばないし、当たらない。足は自由に動かして体重を移動し、その動きを阻害しないように生かして、足の上で上体のバランスを取って打つ。止めようとしない。動かすからこそ、その中に安定感が生まれる。

 ■佐藤剛平(さとう・ごうへい) 栃木県芳賀カントリークラブ所属。シニアツアープロ。2012年の「ISPSハンダカップ秋晴れのシニアマスターズ」でシニア初優勝。1955年10月25日生まれ。熊本県出身。関西学院大法学部卒。

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