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【ベイスターズひと筋11年 下園辰哉はこう見た】名手・倉本だけの責任にはできない痛恨エラー そこに付け込むソフトバンクが強い

★SMBC日本シリーズ第2戦(29日)

 ソフトバンクはすべてにおいてレベルが高いな、というのが正直な印象です。

 走塁ひとつ取っても、そう感じさせられます。7回に中村の痛烈な右前打で、二走・今宮が一気に逆転のホームを奪いましたが、普通ならリプレー検証以前に、三塁で止める当たりですよ。スタートが素晴らしかった。

 わがベイスターズとしてはこの逆転打の直前、1点リードの7回1死一塁の守備で今宮を二ゴロに仕留め、ゲッツーでチェンジと思いきや、送球を受けた遊撃手の倉本(寿彦、26)が落球。オールセーフにしてしまったことが悔やまれる結果になりました。

 しかし、倉本は今季全143試合にショートでスタメン出場。守備は派手さこそありませんが、普段アイツの所に打球が飛べば安心できます。皮肉なことに守備のうまい選手ほど、ああいう場面で瞬間的に「ここでゲッツーを取れれば試合に勝てる」とかいろいろなことが頭に浮かぶものだそうで、倉本だからこそ焦りが出たのかもしれません。アイツだけの責任にはできない。そこに付け込むソフトバンクが強いのだと思います。

 連敗スタートとなりましたが、光明はあります。6回には宮崎(敏郎、28)が左翼席へ今シリーズ初安打の2ラン。今季首位打者に輝き“安打製造機”のイメージが強い宮崎ですが、15本塁打を放っていますし、試合前のフリー打撃ではほとんどが柵越えというくらい長打力を秘めています。

 主砲の筒香も好調をキープしていますし、本拠地横浜スタジアムに舞台を移す第3戦以降、ファンの後押しを受けて打線爆発が期待できます。

 ■下園辰哉(しもぞの・たつや) 1984年11月22日生まれ。ベイスターズひと筋11年、今季限りで現役引退を表明。左の代打の切り札として活躍。

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