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【田代学 ダッグアウトの裏側】メジャー新監督3人はイチローより年下 避けられない若返りの波、注目集まるヤ軍の選択

 米大リーグはワールドシリーズ(WS)の陰で、すでに5人の新監督が発表された。レッドソックスのアレックス・コーラとメッツのミッキー・キャラウェー、フィリーズのゲーブ・キャプラー(2005年に巨人在籍)は、3人とも42歳。マーリンズのイチローより2歳年下だ。

 「ここ数年で監督に求められる資質が大きく変わってきている。まず、さまざまなデータへの対応力。そして強いリーダーシップより重視されているのが、コミュニケーション能力だ」とはベテランの米記者。WSに進出したドジャースのデーブ・ロバーツは45歳、アストロズのAJ・ヒンチも43歳だ。

 近年の大リーグでは、あらゆるプレーが数値化されている。監督には勝負師の勘よりも、膨大なデータを迅速に取捨選択して采配に生かすことが求められている。

 選手も、昔のようなワンマンスタイルではついてこない。各自に起用方針を伝え、出場機会などで不満が募らないよう配慮。言葉や文化が違ってもチームとして団結させる手腕も必要だ。

 このポストシーズン中には、ナショナルズのダスティ・ベイカー(68)、レッドソックスのジョン・ファレル(55)両監督が退任。地区連覇を果たした2人でさえ、若返りの波を避けられなかった。

 注目はヤンキースの選択だ。開幕前に苦戦を予想されていた今季、アーロン・ジャッジら若手を育て5年ぶりのリーグ優勝決定シリーズに導いたジョー・ジラルディ監督(53)との契約を更新せず、退任を発表。10年ぶりの監督交代を決めた。

 かつて日本ハムと米ロイヤルズを率い、今季は韓国のSKで監督を務めたトレイ・ヒルマンは有力候補の1人だが、すでに54歳。ヤ軍の松井秀喜GM特別アドバイザーの方が、43歳と年齢的には現在の潮流に合致しているが…。(元全米野球記者協会理事・田代学)

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