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【ベイスターズひと筋11年 下園辰哉はこう見た】13タコだった桑原の復活でチームに勢い! 毎日一心不乱にバットを振り続けていたことは間違いない 

★SMBC日本シリーズ第4戦(1日)

 わがベイスターズの勝因はいくつかありますが、僕は第3戦まで13打数ノーヒットと鳴りを潜めていた1番・桑原将志(24)が、1回に右前へ今シリーズ初安打を放ったことを挙げたいと思います。

 3回にも中前打を放ち、この日は3打数2安打1四球。得点には絡めませんでしたが、彼が元気かどうかはチームの勢いに関わります。

 苦しかったと思います。第3戦までは、自分がノーヒットでチームは全敗。相手の1番打者・柳田が大活躍していたことが、気にならなかったはずがありません。

 この日の試合前、僕が横浜スタジアムを訪ねると、桑原の顔は引きつっていました。「その若さでこういう舞台を経験できているんだから、楽しめ」と声をかけると一生懸命笑おうとしたようでしたが、表情はこわばったままでした。

 桑原という男、表向きは明るい性格のムードメーカーですが、落ち込みやすいところもあり、ロッカーでしょんぼりしていることがあります。

 とにかくまじめで、練習の量をこなす体力はずぬけています。打てなかった試合後は、ナイター後でも室内練習場で納得いくまで打ち込み、翌日もまた早出で練習しています。結果が出ないときの取り組み方は人それぞれで、相手投手のビデオを繰り返し見る選手もいる。僕の場合は試合後は何もやらず、翌日頭も体力もリフレッシュした状態で早めに球場に来るようにしていました。

 桑原がシリーズ開幕後、毎日一心不乱にバットを振り続けていたことは間違いありません。

 ■下園辰哉(しもぞの・たつや) 1984年11月22日生まれ。ベイスターズひと筋11年、今季限りで現役引退を表明。左の代打の切り札として活躍。

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