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西武・牧田の危うい勝算 メジャー挑戦へポスティングOKも球団への譲渡金がネック

 西武は6日、牧田和久投手(32)が希望していたポスティングシステムを利用しての米大リーグ移籍を容認。だがこのポスティングの勝算は高くなさそうだ。

 鈴木球団本部長は「認めるつもりでいる。その方向でと思っています。本人も強い意志がある」と明言。牧田は8月に国内FA権を取得し、巨人などが獲得調査に乗り出していたが、国内他球団に獲られるぐらいなら、メジャーに行かれた方がマシと判断したようだ。

 あるア・リーグ球団のスカウトは「WBCでも投げているし、珍しいアンダースローなので、牧田の存在は知られている」と話すが、現実は厳しい。「ダルビッシュ(ドジャース)や田中(ヤンキース)のように先発ならともかく、牧田は中継ぎ。FAではなくポスティングでお金を払ってまで、獲得に乗り出す球団があるかどうか」と首をかしげる。

 新たなポスティング制度の中身は日米で協議中だが、いずれにしてもFA選手との交渉ならば不要な球団への譲渡金がネックになる。牧田よりも、海外FA権を持つオリックス・平野佳寿投手(33)や日本ハム・増井浩俊投手(33)の去就に注視するメジャースカウトの方が多い。

 牧田にはどんな値段がつくのか。これまでポスティングで海を渡った中継ぎ投手では、2003年の中日・大塚晶文はパドレスが30万ドル(約3700万円)で落札。05年の西武・森慎二は75万ドル(約8500万円)でデビルレイズ(現レイズ)に譲渡された。現在でも相場は同レベルとみられる。極端な話、1ドルでも入札は可能だが、西武はどこまで譲歩できるか。(塚沢健太郎)

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