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【田代学 ダッグアウトの裏側】WSでのアーチ量産にげんなり 記憶に残りにくいア軍スプリンガーの5発MVP (1/2ページ)

 米大リーグで「ミスター・オクトーバー」といえば元ヤンキースのレジー・ジャクソン氏(71)。1977年ワールドシリーズ(WS)では、3勝2敗で迎えた第6戦で3打席連続アーチを放つなど、計5本塁打でMVPに輝いた。

 筆者が取材したレジェンドの中でも、特にジャクソン氏は自分の記録に強い誇りを持っている。WSの3連発は快く振り返ってくれたが、通算本塁打数で歴代10傑から陥落した際は不機嫌(563本で現在14位)。「今とは質が違う」のひと言だけで、横を向かれた。

 そんな思い出が蘇ったのは、アストロズがドジャースを4勝3敗で下した今年のWSで本塁打が量産されたからだ。ア軍のジョージ・スプリンガー外野手(28)は第4戦から4試合連発。ジャクソン氏、2009年フィリーズのチェース・アットリー内野手(38)=現ドジャース=のWS記録に並ぶ5本塁打で、MVPを受賞した。

 スプリンガーのMVPに異論はないが、これだけWSで飛び交うと本塁打の価値やインパクトが薄れてしまう。ジャクソン氏の77年は6戦で両軍合わせて17本、アットリーがヤンキースに敗れた09年も6戦で17本。7戦で25本(6戦までに24本)も出た中でのスプリンガーは、同じ5発でも記憶に残りにくい。

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