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【柏英樹の勝負球】若手よ、もっとギラギラしろ!7年ぶり巨人復帰の吉村禎章Cがたたき込む「不屈の精神」 (2/3ページ)

 いまの若手に物足りなさを感じているのは確かだ。

 「絶対にレギュラーを取るというギラギラしたものが感じられない。自分はこうなるんだという目標が、描かれてない気がします。それがはっきりしていれば、監督も我慢して使い続けるはず」

 過渡期を迎えたチームの新陳代謝は高橋監督就任以来の課題だが、2年たっても目鼻がつかないでいる。

 「今年、高橋監督は若手を積極的に使い世代交代を図ろうとしていましたが、結局誰1人レギュラーとして残れなかった。先が見えないから我慢できなくなり、ファームに落とさざるを得なくなったのだと思います」

 もっと貪欲な姿勢を見せ、監督や首脳陣がポジションを与えたくなるような選手をつくることがこれからの仕事だ。

 吉村自身、本当は“不動の4番”の座を与えられるはずだった。

 忘れもしない、北海道遠征中の1988年7月6日。前年に初めて30本塁打の大台に乗せ、弱冠25歳で打線の中軸を担うまでになった吉村は、前日の中日戦(旭川)で12号ホーマー。通算100号に王手をかけ、意気揚々と札幌・円山球場に乗り込んだ。

 試合前の練習中、当時の王貞治監督がビッグニュースを耳打ちしてくれた。この遠征を終えて東京に戻ったら、吉村を4番に据えるというのだ。「若武者吉村を4番に抜擢」。新聞の見出しを頭に浮かべながら、特ダネを喜んだものだ。

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