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【西本忠成 トラとら虎】1年目・才木、キレすぎる153キロに評価急上昇 藤浪、岩貞ら大誤算で高まる期待

 阪神の秋季キャンプ(高知県安芸市)で評価を高めていたのが1年目の才木浩人投手(19)。セールスポイントは153キロの快速球。「それもただ速いだけでなく、キレがあるのは大きな武器」と金本監督は目を細め、早くも来年2月の1軍キャンプ参加を示唆するほどだ。

 “昇格”を決定づけたのは、11日に安芸で行われた韓国LGとの練習試合。先発した才木は3回を無安打無失点の好投を見せた。もちろん、配球の軸はストレート。LG打線は速球に的を絞ったものの、それでも終始球威に圧倒された。

 出身は地元・兵庫県。須磨翔風高では甲子園出場がなく全国的には無名だが、188センチの長身から投げ下ろす速球がスカウト間で評判を呼び、昨秋のドラフト会議で阪神が3位で射止めた。

 今季2軍公式戦での成績は14試合に登板、1勝5敗、防御率4・88だが、1軍首脳陣が「一度見てみたい」と1軍デビューを早めたのも、速球に目を見張るものがあるからだった。順位が決まったあとの10月5日・中日戦(甲子園)。8回の1イニングを無失点で切り抜け、同10日の同カード(同)でも救援で1回2/3を無失点に封じた。

 もっとも、速球だけでは1軍で通用しないことも自覚している。打者の目先をかわしたり、カウントを取ったりするためには変化球の習得が課題になる。今キャンプで香田コーチの指導の下、カットボールに取り組むのもその一環で、マスターすれば自慢の速球がより生きる。

 大器への期待が高まる背景に、来季の先発要員の不安がある。今季計算できたのはメッセンジャーと秋山だけで、藤浪、岩貞らは大誤算だった。

 いまのところ質、量とも不足しているのは明らかで、資質に富んだ才木がどこまで進化するか注目される。(スポーツライター・西本忠成)

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