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孤高の貴乃花親方、不可解行動に秘められた真意 理事剥奪も覚悟、激しさ増す執行部とのせめぎ合い (1/3ページ)

 横綱・日馬富士(33)による暴行問題は、被害者であるはずの平幕・貴ノ岩(27)、その師匠の元横綱・貴乃花親方(45)の不可解な行動にも注目が集まっている。日本相撲協会の巡業部長である同親方が、暴行を把握した後、協会に報告せず鳥取県警にいきなり被害届を提出したことの是非などを厳しく問われているが、実は今後理事からの降格などの“返り血”を浴びる可能性があることも覚悟の上の行動であるようだ。この暴行問題の裏にある“相撲原理主義”とまでいわれる孤高の同親方の真意を、旧知の夕刊フジ記者が解き明かす。(夕刊フジ編集委員・久保武司)

 黙して語らず。これは現役時代からの貴乃花親方が貫いてきた本気のサインだ。「相撲がからむと、目の前のことだけ。何も見えなくなる」とよくこぼしていた。

 報道陣の問いかけに対して一瞥も返さない姿勢も、いまに始まったことではない。

 常日頃から訴えてきたのが「大相撲改革」だ。大相撲は部屋別対抗の形を取っているにも関わらず、白鵬、日馬富士、鶴竜の3横綱をはじめ一大勢力となっているモンゴル出身力士勢が、部屋に関係なく横のつながりを深めていることを、誰よりも腹に据えかねていたのが貴乃花親方だった。八百長の温床にもなりかねないとして、モンゴル出身の弟子・貴ノ岩にも他の部屋のモンゴル勢と交わりを持たないように言い聞かせてきた。

 一本気な貴乃花親方にとって、相撲は国技であり神事。八百長はもちろん、なれ合い、手抜きは一切許さない。

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