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白鵬、動揺なく万全な相撲も…品格欠く振る舞いを真摯に反省

  大相撲九州場所12日目(23日、福岡国際センター、観衆=6986)前代未聞とも言える負けて不服の意思を示し、騒ぎを起こした影響は感じさせなかった。向かい合った御嶽海は「今までやってきた中で一番落ち着いていたのでは。身体が倍大きく見えた」とうなる。土俵に上がった白鵬はやはり強かった。

 取組前、審判部に呼び出され、嘉風戦で敗れた後に立ち合い不成立をアピールしたり、物言いを要求したりといった横綱らしからぬ品格を欠いた前日の振る舞いを審判部から厳重注意された。

 しかも、この日は負ければ単独首位ではなくなる大事な結びの一番。心が乱れてもおかしくはないが、隙を見せなかった。決着までに要した時間は2秒あまり。立ち合いで右から張って左を差す。右上手を引くとそのまま一気に寄り切った。

 日馬富士の暴行問題で角界が揺れる中、最多優勝を誇る第一人者が見せた態度は残念だ。

 ただ、1日たってこの日の勝負後は「ファンのみなさまもああいう横綱の相撲は見たくないと思う。自分も花道を下がった後に納得していたし、申し訳ない」と殊勝に語り、真摯に反省する姿勢は示した。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「一つ失敗したが、大きくなるチャンス。こうして人間的にも成長していくのだろう」と温かい視線を向けた。

 白鵬も気持ちに整理をつけ、再び目の前の一番に闘志を高めるだろう。40度目の優勝がまた一歩近付いてきた。(産経新聞、藤原翔)

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