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株下げた白鵬、前日の醜態を謝罪「今後気を付けます」 ある親方は「驕りの表れだ」

 ■大相撲九州場所12日目(23日、福岡国際センター)

 白鵬は立ち合いに右で張り、左を差すと同時に右上手を取り、盤石の体勢を作って寄り切った。年間最多勝を争う御嶽海に何もさせず寄り切り、「内容的に(前日の黒星を)引きずってなかったのでは」と語った。

 前日は嘉風の一気の寄りに土俵下まで吹っ飛ばされたが、未練がましく土俵に上がらず、「待っただ」とばかり右手を挙げてアピールした。

 控え力士には物言いをつける権利があるが、相撲を取った当事者がつけられるはずがない。しかし白鵬は場内が騒然とする中で1分間上がらず、審判に促されてやっと上がった。と思ったら、嘉風が勝ち名乗りを受けて下がったのに20秒近く土俵に仁王立ちしていた。

 「呼吸が合わなかった。1回ビデオで見てもらいたかった」と言ったが、両者ちゃんと手をついて立っており、ビデオで見るまでもなく立ち合いは成立していた。

 「相撲をなめきっている。野球でいえば、見逃し三振したのに“ボールじゃないか”と審判に文句をいうようなもの。前代未聞。こんな横綱は見たことがない。驕りの表れだ」と、ある親方は眉をひそめた。

 日馬富士問題の対応に追われている協会にとっては新たな問題発生。白鵬の師匠宮城野親方(元幕内竹葉山)が理事室や審判部に自ら出向いて謝罪し、白鵬本人も呼び出しを受けて普段より1時間以上早く会場入りして審判部のドアをたたき、正座して厳重注意を聞いた。「力士の一番の手本になる人。自分の価値を下げないよう行動するよう注意した。真摯に受け止めていた」と伊勢ケ浜審判部長代理(元横綱旭富士)。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「ひとつ失敗したが、大きくなるチャンス。こうして人間的にも成長していくのだろう」と取りなした。

 白鵬自身も取組後に「今後気を付けます」と謝罪したことを明かしたが、最強横綱が株を下げたのは間違いない。

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