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浦和、歓喜の一撃 阿部、10年前の思い「心に響いた」 ACL

 サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は25日、埼玉スタジアムでホームアンドアウェー方式の決勝第2戦が行われ、浦和がアルヒラル(サウジアラビア)を1-0で下し、2戦合計2-1で10年ぶり2度目の優勝を果たした。

 金色のテープが降り注ぐ中、主将の阿部が照れくさそうに2度トロフィーを掲げた。脳裏には10年前に見た光景がよみがえっていた。「壇上に立つと、スタンドで喜んでいるサポーターが見えるから。心に響いた」。アジアの頂点に返り咲き、顔をほころばせた。

 勝負強さと縁遠いチームが巧者ぶりをみせた。自陣で過ごす時間が長くなった後半途中からは守備に重心を置いてカウンターを狙い、敵が前掛かりになった裏を突いたラファエルシルバがきっちりとどめを刺した。

 興梠は常勝軍団の鹿島時代に届かなかったタイトルをつかんだ。「内容に納得はしていない」としつつ「でもタイトルをとれそうでとれなかったのがこれまでの浦和。足りなかったものをようやく身につけられた」と確かな手応えもあった。

 混迷のシーズンだった。7月末に5年間指揮を執ったペトロビッチ前監督が解任され、堀監督がバトンを受けた。西川は「いいことも悪いこともあったけど、悔しさを感じながらはい上がってきた。笑顔で終わりたかった」と振り返った。

 アジアの頂点はゴールではない。前回ACLを制してから獲得したのは昨年のYBCルヴァン・カップだけ。「今後に生かさなくてはいけない」と、阿部はチームを戒めた。真の常勝軍団へ。来月のクラブW杯で浦和の名を世界にとどろかせる。(産経新聞、五十嵐一)

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