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揺れる角界も白鵬の主役の座揺るがず「言葉にならないくらいうれしい」

 大相撲九州場所14日目(25日、福岡国際センター、観衆=6986)横綱白鵬(32)が2場所ぶり40度目の優勝を決めた。千秋楽を待たずに自身の持つ最多優勝記録を更新し、単独での2年ぶり10度目の年間最多勝も決めた。

 闘いを終えて支度部屋に戻ると、両手でピースサインをつくりほほえんだ。白鵬は「言葉にならないくらいうれしい」と息を吐く。気迫みなぎる取り口で40度優勝の大台にたどり着いた。

 左手をかざし、右肘で強烈にかち上げて、遠藤をよろめかせる。体を寄せて間髪入れず左のど輪。相撲のうまい相手に自らのまわしすら触らせず、力でねじ伏せた。

 日馬富士の暴行問題で角界が揺れる中、途中からは一人横綱として優勝争いを牽引(けんいん)。ただ、11日目の嘉風戦で見せた振る舞いは最高位に立つ者として残念だった。敗れた際に立ち合い不成立をアピール。異例となる不服の態度を示したが、あまりに潔くなかった。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「駄目なこと」とはっきり断じた上で、相手が勝ち名乗りを受けてもまだ納得のいかない表情で土俵上に立ち尽くす白鵬を見て「勝負に執着する。まだまだやれるということだ」とも言った。

 入門から16年以上がたち、32歳となった白鵬。1千以上の白星を積み重ねてきたが、いまだ目の前の1勝を追い求める欲求に衰えはないということか。

 稀勢の里の初優勝や横綱昇進に沸き、若手の台頭も見られた1年。年納めの場所を締め、2年ぶりとなる年間最多勝を獲得したのは白鵬だった。第一人者の座は盤石だ。(産経新聞、藤原翔)

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