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「日馬と貴ノ岩を再び土俵に」 白鵬、千秋楽で異例謝罪も万歳三唱に若手親方厳しい顔「同席した人間が…信じられない」 (1/2ページ)

 横綱日馬富士関の平幕貴ノ岩関への暴行問題で揺れる大相撲の九州場所は26日、福岡市の福岡国際センターで千秋楽を迎え、幕を閉じた。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は千秋楽恒例の協会あいさつで、ときおり声を詰まらせながら「多大なるご心配、ご迷惑をお掛けしたことを心よりおわび致します」と異例の謝罪をした。

 前日に前人未到の40度目の優勝を決めた横綱白鵬関も土俵下でのインタビューで「場所中に水を差すようなことになったことを力士代表として相撲ファンにおわびしたい」と陳謝。「真実を話してうみを出し切り、日馬富士関と貴ノ岩関を再びこの土俵に上げてあげたい」と語り、自ら呼びかけて万歳三唱で年納めの場所を締めた。これに対し、白鵬関の発言を伝え聞いた八角理事長は「(調査は)危機管理委員会に任せている」とクギを刺した。

 今年は21年ぶりに年6場所90日間全てで満員御礼の盛況だったが、角界内に華やいだ雰囲気はない。今後は鳥取県警や相撲協会が、白鵬関ら暴行現場に同席していて九州場所に出場した力士らの聴取を実施するなど全容解明に向けた動きは加速するが、相撲協会の調査は難航しており、暗い影を落としたままだ。

 相撲協会の危機管理委員会(高野利雄委員長=元名古屋高検検事長)は、日馬富士関や、暴行現場にいて九州場所を休場した横綱鶴竜関、関脇照ノ富士関からすでに事情聴取した。だが貴ノ岩関の聞き取りは体調不良などを理由に師匠の貴乃花親方(元横綱)から再三拒否されている。

 27日には東京都内で横綱審議委員会(横審)による定例会合が開かれる。横審は体面を汚すなどの行為に及んだ現役横綱に「激励」「注意」「引退勧告」ができるが、相撲協会からの報告は途中経過にとどまる見通しだ。被害者側から話が聞けていない相撲協会による処分決定までは長期化する可能性もある。

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