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何も決められなかった横審 日馬自ら引退決断、貴乃花親方は「第3の診断書」で捨て身の賭けも (1/3ページ)

 大相撲の平幕貴ノ岩関(27)=貴乃花部屋=を暴行して負傷させた横綱日馬富士関(33)=本名ダワーニャム・ビャンバドルジ、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が29日、現役引退を決めた。29日、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が明らかにした。27日の横綱審議委員会(横審)は「非常に厳しい処分が必要」とするのみで、日馬富士に引退を勧告する可能性を示唆したのみ。鳥取県警の捜査や日本相撲協会の調査が継続する中、横綱という地位の重みを考慮し、自ら責任を取る形で土俵を去ると決めたようだ。一方、頭部負傷で九州場所を休場した貴ノ岩は、12月3日に長崎県大村市からスタートする冬巡業も休場が濃厚。その場合、「第3の診断書」を日本相撲協会に提出する必要があり、このまま幕引きは難しそうだ。

 27日、両国国技館(東京都墨田区)。何も決められない横審だった。現役横綱による前代未聞の暴行問題を受け、会合は約1時間。相撲協会の危機管理委員会からの中間報告を受け、北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は「非常に厳しい処分が必要だろうという意見は委員会の中であった」と言及、引退勧告やむなしの雰囲気が漂った。

 横審が「横綱としての体面を汚す」と判断した場合、全委員(9人)の3分の2以上の決議で引退勧告を行うことができる。2010年2月には、知人男性への暴行問題を起こした横綱朝青龍に対し「引退勧告書」を出し、結果的に自らの引退決断へとつながった。

 横審の不信感は、九州場所千秋楽で万歳三唱した横綱白鵬(32)=宮城野部屋=にも向けられた。40度目の優勝インタビューで万歳三唱したことに、北村委員長は「日馬富士問題で、これだけ協会が厳しい状況のなかで何で万歳ができるのか」と批判。膿を出すと発言したことにも「膿が何を意味しているのか。横綱として何かおかしいんじゃないか、という意見が多かった」と横綱としては厳罰とも言えるけん責、減俸も辞さない雰囲気が流れたという。

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