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川崎一筋15年、中村憲剛が初優勝に号泣「長かった」

 明治安田J1最終節(2日、川崎5-0大宮、等々力)川崎が逆転で初優勝を遂げ、ルヴァン杯、天皇杯と合わせた主要タイトルをクラブ史上初めて獲得した。

 試合終了の笛が鳴り響くと、膝を折り、うずくまった。こみあげる涙をこらえることができなかった。「長かった。長すぎて、タイトルを取れないままサッカーをやめるんじゃないか、と思っていた」。中村は人目もはばからず男泣きした。

 川崎一筋15年。クラブを背負ってきた男は「2位」が続いた歴史と悔しさを知り尽くしている。昨季は史上最年長でリーグ最優秀選手に輝き、大きな勲章を手にした。チームのタイトルだけがつかめないままだった。

 「悔しい思いをした分うれしさは2倍にも3倍にもなる」と話し、今季最後のチャンスへの思いが伝わってきた。広い視野から長短のパスを繰り出して攻撃のタクトを振った。PKを誘ったラストパスを含めると4ゴールをおぜん立てした。

 表彰式では小林からキャプテンマークを巻かれてトロフィーが印刷されたパネルを掲げた。「胸のつかえがとれた」。少年のような笑顔を浮かべた。「優勝が1回だけじゃ物足りない」。来季への欲が頭をもたげた。37歳。老け込むのはまだ先だ。(産経新聞、五十嵐一)

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