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日本救った新星GK中村、粘り強さの秘密は“羽生魂” 小学生時代から将棋通、移動時に携帯アプリで対局

 長年手薄だった日本代表GKにようやく新顔が現れた。東アジアE-1選手権・北朝鮮戦(9日=味スタ)でA代表初先発を果たしたGK中村航輔(22)=柏=がスーパーセーブを連発し相手を完封した。22歳以下のGKのA代表初出場初完封は、楢崎正剛(41)=名古屋=の21歳(1998年2月、豪州戦)以来の快挙だ。

 この試合に出場したメンバーのほとんどが「航輔に本当に助けられた」と中村をたたえた。打たれたシュートは実に12本(日本は7本)。「中村の守りがなければ危ない試合だった」(日本協会・田嶋幸三会長)と協会幹部の評価もうなぎのぼりだ。

 中村は一夜明けた10日、「A代表は初めてでしたが、悪い方向にならなくてよかったです」と謙虚に語った。2015年にJ2福岡に武者修行のレンタル移籍。1年間の在籍中に福岡の井原正巳監督(元日本代表主将)の薫陶をたっぷり受け、J1昇格に大きく貢献した。

 小学校時代から将棋好き。携帯アプリの「将棋ウォーズ」でアウェーの移動時などに対局している。今月5日に史上初の「永世七冠」を達成した羽生善治棋聖(47)をリスペクトし、その書物は「ほとんど読破しました」。粘り強い“羽生魂”をしっかり身につけA代表で名を上げた。

 ちなみに、昨年に藤井聡太四段が中学生プロになって注目された日本将棋連盟には、有名棋士による本格的な「フットサル部」がある。逆に、中村が正守護神になったあかつきにはロシアW杯でサッカー日本代表に将棋部も誕生しそうだ。(夕刊フジ編集委員・久保武司)

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