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【高校野球 新・名将列伝】強豪私学に食らいつく“乗せ上手”な采配 佐賀北・百崎監督「試合の度変わる選手の顔つき見るのが楽しかった」 (1/2ページ)

★佐賀北・百崎敏克前監督(3)

 高校野球の監督としては4校目。百崎(ももざき)敏克(61)は2004年(平成16年)から母校・佐賀北の指揮を執ることになった。

 01年(同13年)に同じ佐賀県内の公立校・神埼を率いて春夏連続甲子園出場した実績に胸を張っての就任。「甲子園」という目標の3文字を連呼しても反応がないレベルからのスタートだった。

 就任4年目の07年(同19年)の夏、百崎のタクトは大きなドラマを起こす。公立校としては11年ぶりの全国制覇(夏の甲子園優勝)。大会史上最多の73イニングを戦い抜いた優勝は、私学勢の特待生問題に揺れた年に地方の県立校が成し遂げた快挙として喝采を浴びた。

 その快進撃を百崎は「試合の度に顔つきが変わっていく選手たちを見るのが楽しくてしようがなかった」と振り返る。選手をその気にさせる“乗せ上手”な采配がさえまくった。

 「一度は校歌を聞きたい」とやってきた大舞台で開幕試合を引き当てると頭を抱えた。相手の福井商は、その時点で甲子園は34度目。監督の北野尚文は29勝(通算31勝)の名将で、しかも初戦は負けなしだ。

 百崎は抽選会で顔を合わせた北野に「初戦の勝ち方を教えてください」と真顔で聞いて失笑を買った。

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