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【高校野球 新・名将列伝】佐賀北・百崎監督、部員60人との交換日誌に毎夜2時間格闘の日々 「野球がうまいからといって偉そうにするな」 (1/2ページ)

★佐賀北・百崎敏克前監督(4)

 丸い顔に大きな目。穏やかで優しそうな指導者に見えるが、それは大間違い。百崎(ももざき)敏克(61)は、常に選手と“けんか腰”で接してきた監督だ。

 練習中は「帰れ!」「野球をやめろ!」と罵詈(ばり)雑言の連発。夜もけんかしていた。以前にも紹介した、選手の心の底を知ることができて全国制覇の礎となった交換日誌。60人ほどの部員の言葉を、毎日夜中に2時間かけて読み、返事を書いた。

 百崎への反発、反抗の言葉を並べ立てる部員は少なくなかった。「意味のない練習ばかり」「あのサインは間違っている」…。百崎は腹を立てて怒りの言葉を返す。そんな「強烈なバトルを繰り返してきた」と振り返る。

 「選手の心中を知った上で、一人ひとりに適材適所の役割を持たせ、それを明確にしないと、強いチームはできない。相手の足をかじる奴、後ろに回る奴、目を狙う奴。それで大きいやつをみんなで倒せ、と」

 だから百崎は、エースでも4番でも優遇はしなかった。むしろ「野球がうまいからといって、偉そうにするな。お前はあいつ(控え選手)に勉強を教えてもらっているだろう」と叱りつけた。

 逆に、その控え選手には「あいつ(エース)に教えてやってくれ」と頭を下げた。

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