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【西本忠成 トラとら虎】ベテランならではの読み、阪神・球児が警告「来季リリーフ陣崩壊危機」

 阪神の投のリーダー、藤川球児投手(37)が、「来年は甘くはない」と救援投手陣に警告している。球団OBは「長年リリーフで活躍してきたベテランならではの読みだろう。確かに今年好成績を残したからといって、来季も活躍できる保証はない」と見る。

 今季チームを2位に押し上げた要因は、紛れもなく救援投手陣の奮闘だった。中継ぎに桑原、マテオ、高橋、岩崎、藤川。抑えにドリスを擁し勝利の方程式を確立した。これは数字上でも明らかで、6回までリードした63試合で56勝4敗3引き分け、勝率・933の驚異的な成績を残している。藤川にすれば来季も盤石な継投ができるか甚だ疑問なのである。

 実際、リリーフ陣への負担はシーズンを通して大きかった。各投手の登板数は桑原の67試合を筆頭に、岩崎66、マテオ、ドリス63、高橋61、藤川52と続く。藤川が心配するのは5人も60試合を超えたことで、その反動を恐れている。

 「みんな疲れがなかったといえばウソになる。むしろ翌年まで疲れが残ることを藤川は警戒している。たまった疲れは球威の衰えを招くうえ、敵は攻略法を練り直す。ふんどしを締め直さない限り、今季と同じような仕事を果たすのは難しい」と先のOBも強調する。

 藤川は、ほかの救援陣の落ち込みに備え、例年なら6月ごろ本調子になる調整を早め、どんな起用にも対処する意向を示している。

 「実は今季の後半に根拠のある抑え方をつかんだ。満足のいくパフォーマンスができたので不安はない」と、自信を取り戻したことが警告の背景にはあるようだ。

 フロントが元レイズでベネズエラ出身のモレノ投手、さらに横浜DeNAにFA移籍した大和の人的補償として尾仲投手を獲得したのも、救援陣への保険にほかならない。(スポーツライター・西本忠成)

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