記事詳細

宮原「今までで一番緊張した」 重圧の中、2位スタート

 フィギュアスケート・全日本選手権第1日(21日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)演技直前の会場は大歓声で沸いた直後、一気に静まりかえった。「今までの全日本で一番緊張した」。3連覇中のエース宮原ですら、五輪代表が懸かる大舞台には重圧を感じていた。

 芸者の人生を描いた映画「SAYURI」のSP曲。3つのジャンプはうまく着氷したように見えたが、連続3回転の2本目で回転不足と判定された。点数も思ったほど伸びず、3年ぶりの2位スタートになった。

 左股関節の疲労骨折から復帰を目指したシーズン。練習で跳ぶジャンプの本数は今も制限をかけ、継続的な検査は先週も受けた。そんな状況でも、努力を続け、演技の完成度は試合を重ねるたびに高まっている。

 「SAYURI」は洋書でわからない単語を調べながら読み進めて表現に生かし、演技では手の位置や首の角度など細部にまでこだわった。この日は観客がスタンディング・オベーションでたたえた。

 もう緊張感も吹っ切れたはず。23日のフリーへ「思い切って滑って、いい形で終えたい」と前を向く。見据える先にあるのは4連覇と初の五輪代表だ。(産経新聞、田中充)

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう