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第三の男へ激突 2位、刑事 3位、無良 奇姓VS珍名の対決に 宇野1位発進、羽生は実績で“当確”

 平昌五輪フィギュアスケート日本代表は男女とも、最終選考会を兼ねた全日本選手権(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)終了後の24日夜に発表される。3枠を争う男子は22日、ショートプログラム(SP)を終えて宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=が貫禄の首位。故障欠場の羽生結弦(23)=ANA=も実績から選出確実だ。「第三の男」は同2位の田中刑事(23)=倉敷芸術科学大=か、同3位の無良崇人(25)=洋菓子のヒロタ=か。(飯田絵美)

 りりしい黒の衣装をまとった田中が3回転フリップ-3回転トーループの連続ジャンプを決め、シーズンベスト91・34点をマーク。1位は宇野に譲ったが、「自分の名前がコールされたら足がふわふわしたんですけど、失敗してもいいから強くやろうと思って滑りました」と汗をぬぐった。

 一度聞いたら忘れられない「刑事」という名。「正義感の強い人に育ってほしい」という父の思いから名付けられた。

 一方、印象的な名字の持ち主が3位の無良。鳥取にルーツを持つが、同姓は全国で10人未満だという。「アスリート ドレッサー アワード」を今月受賞した“おしゃれ番長”は、昨年からハマっている紺色を勝負服に選び、胸元に赤いバラの刺繍。「自分の魅力は男性らしさ。強さ。それを包む柔らかさだと思っています」の言葉通り、「フラメンコ」の旋律に乗せて情熱的に舞った。

 4年前のソチ五輪を賭けた同大会で涙をのんだ無良は「二の舞いは踏みたくない」と24日のフリーでの逆転を狙う。対する田中も、同学年ながら常に前を走る絶対王者・羽生を追いかけてきた。両者とも、王子様的な魅力の羽生とは別基軸の、大人の男の色気と力強さが売りだ。

 映画『第三の男』では名優オーソン・ウェルズが男の美学を演じた。“魅せる競技”でも3枚目の平昌行き切符をかけ、男の美学が激突する。

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