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C大阪・柿谷が執念の一撃「運も味方して勝てた」

 天皇杯全日本選手権第8日(23日、神戸1-3C大阪、ヤンマースタジアム長居)キャプテンの意地だった。延長前半8分、C大阪の柿谷は右足でゴール左を狙ったPKが相手GKにはじかれたところに詰めてダイビングヘッドで押し込んだ。「焦ったけど入ってよかった。運も味方して勝てた」。120分の熱戦に終止符を打つ決勝点を奪った。

 左足甲を痛め、後半32分からピッチに立った。あまり左足に力が入らない状態の中、前日のPK練習で感触はつかんでいた。「『いつも強い』といわれるようなC大阪」を目指している生え抜きらしいゴールだった。

 故障者続出の危機を乗り越えた。エース杉本は左足首手術で離脱し、右ふくらはぎ痛の山口もこの日はベンチにも入らなかった。育成組織出身の23歳、秋山がキャプテンマークを巻いて山口の代役を務めるなど、選手層の厚さも見せつけた。

 敗色濃厚な劣勢をはね返した。後半終了間際に先制を許しながら、誰も下を向かなかった。直後のプレーで敵陣深くにロングボールを送ると、水沼が相手GKのクリアミスを見逃さず右足ボレーで同点ゴール。試合を振り出しに戻した。

 最後まで豊富な運動量でピッチに立ち続けた水沼は「このチームは誰かが抜けても、みんなで助け合っていける」と胸を張った。14年ぶりの決勝進出で初めての頂点を狙う。柿谷は「全員がひとつになって戦う」と誓いを立てた。(産経新聞、吉原知也)

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