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【水沼貴史 オヤジのためのサッカー塾】FC東京・石川直宏、巧みな駆け引きでDFの背後とるアタッカー 今年引退する可愛い後輩

 Jリーグでは毎年100人近い選手が現役を引退します。今年、選手生活にピリオドを打った選手のひとりに、元日本代表MF石川直宏(36)=FC東京=がいます。

 プロ契約のスタートはJ1横浜でした。わたしのかわいい後輩のひとりですが、2002年にFC東京に移籍してから主力選手になりました。

 彼の魅力はなんといっても躍動感。動物でいうと「カモシカ」のイメージ。ドリブルをするときも、ドタバタ感がまったくなく、実にスムーズ、スマート、そしてスピードあるプレーを魅せてくれていました。

 サイドアタッカーとしてU-19(19歳以下)からフル代表まで日の丸をつけることができました。それは攻撃する際にアタッカーとして絶対に必要な“相手DFの背後をとる動き”が、とても優れていたからです。

 よくテレビのサッカー中継で聞きませんか? 「背後を取る」とか「裏を取る」って。味方の選手がドリブルで突進し相手がそちらに気を取られているときに、相手の裏を取ってパスを受けることができれば、得点シーンに至る可能性が格段に上がります。

 裏を取るのに肝心なのは相手のDFラインの確認。DFの位置や動きを自分なりに把握し、「頭」を使って駆け引きして、背後をとる動きを仕掛けましょう。

 そしてうまく裏を取れたら、迷わず打つべし! 石川はそうやってJリーグトップレベルに君臨した一人です。

 ■水沼貴史(みずぬま・たかし) サッカー解説者。1960年5月28日、埼玉県生まれ。FWとして日産の黄金時代を築く。日本代表として32試合に出場、7得点。95年横浜マリノスの前期優勝後に現役引退。2006年には横浜Fマリノスのコーチ、同監督も務めた。

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