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第3の男は田中刑事「夢にしていた舞台の切符をようやくつかめた」

 フィギュアスケート・全日本選手権最終日(24日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)男子五輪代表を田中が勝ち取った。フリーでは極限の緊張からミスも出た。「気持ちでしか乗り越えられない」と気持ちを奮い立たせて滑りきった。後半の4回転トーループでは出来栄え点(GOE)で2・14の加点を獲得するなど、同じ2位でも昨年の得点を大幅に上回る成長をみせた。

 「余裕はまったくなかった」と振り返った。SPでは好演技を披露し代表争いで優位に立った。フリーを迎えたこの日の公式練習ではジャンプに精彩を欠いていた。

 今大会まで地道に重ねてきた猛練習と、五輪への強い思いで苦境を乗り越えた。ソチ五輪王者の羽生や同五輪女子代表の村上佳菜子は同学年。田中は遅咲きで、ようやく今年3月の世界選手権に初出場した。「僕もその同期の枠に入りたいという気持ちがあった」と秘めた胸中を明かした。

 かつては大会で競り合ったライバルと同じ場所にたどり着いた。「夢にしていた五輪という舞台の切符をようやくつかめた。心に残る演技を滑りたい」。“第3の男”は憧れの舞台での飛躍を誓った。(産経新聞、大宮健司)

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