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坂本“らしくない”決死のダイブは巨人担当記者の胸を突いた今季ベストプレイ 美学も捨て去らせた危機感 (1/2ページ)

 巨人の今季最大の話題といえば、1975年の11連敗を塗り替えた球団ワーストの13連敗だ。泥沼でもがいた未曾有の苦闘の中で、最も強く夕刊フジ巨人担当記者の胸に残ったシーンがある。6月2日のオリックス戦(東京ドーム)で坂本勇人内野手(29)が見せた“らしくない”プレーだ。

 親会社からの“天の声”を受けて、2軍で打撃好調のクルーズを1軍に上げ、外国人枠の関係で代わりに抑えのカミネロを登録抹消した当日。代役守護神のマシソンが3点リードの9回2死から、代打・ロメロにソロ本塁打を浴びた。

 まだ2点差。だが遊撃を守る坂本は危険な兆候を感じ取ったのだろう。次打者の西野がカウント0-2から三塁後方のファウルゾーンに飛球を打ち上げると、一心不乱に追いかけ、勢い余ってエキサイティングシートの列の中へもんどり打って倒れ込んだ。

 坂本は試合中はもちろん、報道陣の目が届かない合同自主トレの段階から、周囲に悲壮感や必死さを見せない流儀を貫いている。この決死のダイブは、美学を捨て去らせるほどに高じた危機感の表れだった。

 幸い大事には至らなかったが、悪い予感は的中。マシソンはあと1アウトが取れないまま3連打を浴び同点。延長11回の末、巨人は8連敗目を喫しカミネロ抹消が完全な裏目となった。試合後ベンチからしばらく立てずにいる、これまた“らしくない”坂本の姿があった。

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