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箱根4連覇の青学大、他大学が逆立ちしてもかなわないワケ 独創性・資金力・選手層… (2/3ページ)

 現役引退後、中国電力のエリート営業マンとなり空調システムを企業向けに売り歩いた。2004年4月、青学大陸上部監督就任と同時に、夫婦で東京都町田市の寮に住み込み、妻の美穂さん(50)が寮母として食事、家事から学生の相談まで請け負っていることはいまや有名。

 そんな夫婦ぐるみのきめ細かいサポート、観察があるからこそ、出雲、全日本、箱根を通じて3大駅伝初出場の林奎介(3年)が7区に抜擢され、いきなり区間記録を16秒も更新するサプライズも可能になる。

 今大会では青学が各選手の練習メニューをこなす能力を集計するなど、データ化を進めたことも特筆された。しかし、原監督は「通信教育のごとく現場も見ず、寮生活で何をしているかわからない中で、出てきたデータだけを見ていたら、采配はできないですよ。僕はこれを企業の人事担当者や管理職にも言いたい。効率化を求めて、メールで送られてきた営業日報だけを見て、出世させたり方向性を決めたりするのは大きな間違いだ。フェース・トゥ・フェースでアナログなこと、ムダなことこそ大切にすべきです」とまくしたてるように訴えた。

 参謀役の安藤弘毅コーチは、原監督の独創性と向上心を指摘する。

 「原監督は多分、ラグビーの監督をやれといわれても日本一にしてみせますよ。そのスポーツで何が大事か、何が足りないかを見抜く力がある。青学大の駅伝においてのそれは、体幹トレーニングでした。当初、他大学はどこもやっていなかった。原監督は自分の知らないことはその道のプロから教えてもらう、そのかわり自分も勉強するというやり方。ところが、駅伝に限らず、どの監督さんもたいがい、自分の知らないことは導入したがらない。そこが違う」

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