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【小林至教授のスポーツ経営学講義】星野さんから楽天フロント入り要請も断腸の思いで固辞… 覆水盆に返らず「一度仕えてみたかった」と後悔 (2/2ページ)

 また、デジタル時代の子供たちは、スポーツをやらずに家でゲームやスマホに興じてばかりいるわけでもない。同期間に小中学生のサッカー人口は52万→55万と6%増加している。サッカーは日本サッカー協会を頂点とした一気通貫の組織体制を持ち、各地域で公的機関とも連携し、場所と時間を確保し、綿密なライセンス制度を通してノウハウを身に着けた指導者が、子供にその楽しさを伝道する「投資活動」を展開している。要するに、普及活動をきちんとした競技と、しなかった競技で、これだけの差異が生じたということだ。

 プロ野球関係者と各界の著名人に加えて、多数のアマチュア野球関係者が招待されていた、昨年11月28日の野球殿堂入りパーティーで、お祝いを申し上げた際に返ってきた言葉は、「おお、来てくれてありがとう。底辺拡大、頑張っていこう」だった。野球に育てられたものの1人として、微粒子ではあるものの、星野さんの遺志を継ぐ志を持ち続けていきたい。

 心からご冥福をお祈りいたします。

 ■小林至(こばやし・いたる) 1968年1月30日生まれ。東大から1991年ドラフト8位で千葉ロッテに指名され入団。史上3人目の東大卒プロ野球選手となったが、1軍登板なく93年退団。その後、米コロンビア大で経営学修士号取得。02年から江戸川大学助教授。05年から14年までソフトバンク球団取締役を兼任。現在、江戸川大学教授、専門はスポーツ経営学。

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