記事詳細

【追悼・星野仙一 鉄拳制裁】“お祭り”東西対抗でふざけていたらノックの嵐、本塁打を打たれたらガツン! (1/2ページ)

★(3)

 4日に膵臓がんで急逝した星野仙一氏(享年70)に“一番殴られた男”と自他ともに認める中村武志氏(50)=現韓国KIAコーチ。恐怖体験を振り返る。(山戸英州)

 すごいのは、僕らが気を抜く瞬間を絶対に見逃さずに怒ること。一生懸命やっている時間帯は、サングラス越しに寝ていたこともありました。だから1日中気が抜けない。精神的に強くなり、「プロは人前だけ頑張ってもダメ」と気付かされました。

 星野さんが最初に中日監督に就任された第1次政権(1987-91年)では、レギュラーだった選手を他球団へ放出したり、ポジションをコンバートして、僕や3年後輩の立浪和義(通算2480安打の名内野手)ら実績のなかった若手を抜擢しました。毎日どつかれ、一方で「俺が日本一のキャッチャーにしてやる。俺が守ってやるから嘘はつくな」といわれていました。結果としてレギュラーになれたけど、とにかく必死で「やれ!」と言われたことをやっただけです。星野さんと出会っていなかったら、99%モノにならなかったと思います。

 監督は、できないことをやれとは言わない人で、その代わり、バント失敗とか凡ミスして負けたら怒りましたね。宇野勝さん(84年本塁打王)にも「朝までバントやっとけ!」と命じたり。僕も経験がありますが、それくらいバント練習をやると手が腫れ上がります。でも次の日には必ず起用してくれました。練習しなかったら? クビです。抹殺されます。言ったことは興奮しても絶対に覚えていますから。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース