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【田代学 ダッグアウトの裏側】マーリンズCEO・ジーター氏にバッシングの嵐、スター選手放出で総年俸削減に躍起

 これだけ批判されるのは人生初の経験だろう。昨年9月にマーリンズ買収を承認され、共同オーナー兼CEO(最高経営責任者)に就いた元ヤンキース主将、デレク・ジーター氏(43)が痛烈なバッシングを浴びている。

 地元紙の『マイアミ・ヘラルド』が年明けから5回にわたって批判記事を連載。就任するやチーム総年俸を大幅に削減する方針を打ち出し、スター選手を次々に放出しているジーター氏の手腕に疑問を強く投げかけた。

 収入面も暴露。CEOとしては破格の年俸500万ドル(約5億5500万円)に加え、「(球団経営を)黒字に転じさせたらボーナスを得られる」と報じた。

 同紙によると、今季の収支が黒字なら200万ドル(約2億2200万円)をゲット。2022年までのボーナスは総額880万ドル(約9億7680万円)に達する。ジーター氏が球団買収のために投じたといわれる自己資金は約27億円。年俸とボーナスを満額で得られれば回収できる額になるため、総年俸の大幅なカットに積極的なのだと書いている。

 すでにナ・リーグ2冠王のジャンカルロ・スタントン(28)はヤンキース、昨季3度目の盗塁王を獲得したディー・ゴードン(29)はマリナーズへ放出。約40億円を削減しながら、依然トレードの噂は絶えない。ファンは失望感を募らせているという。

 同紙は、ジーター氏の再建策に反対。いくら総年俸を削減しても、スター不在になればファン離れがさらに加速して入場券やグッズが売れなくなり、球団経営は好転しないという投資家の指摘を掲載している。

 ヤ軍の元同僚で同い年の松井秀喜氏は日本の野球殿堂入りが決定したばかり。今でも親交のある日米のスーパースター2人の明暗が分かれた。(元全米野球記者協会理事・田代学)

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