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【川崎フロンターレ・憲剛の言葉】新戦力躍動、家長と名コンビ誕生「このくらいの距離でやれる選手は多くない」 (1/2ページ)

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 川崎フロンターレが悲願のJ1初優勝を成し遂げた昨年、転機は4月21日、第8節の清水エスパルス戦(等々力)に訪れた。

 3勝3分け1敗という結果以上に、川崎の「らしさ」を出せないまま迎えた試合前、鬼木達監督(43)が口にした言葉を、大黒柱のMF中村憲剛(37)は後に「ターニングポイントだった」と語っている。

 「オレたちはボールを握ってナンボのチームだろう、とオニさん(鬼木監督)が言ったんです。キャンプから攻撃はそのままに、守備、守備という話をしているうちに、攻撃が若干おろそかになった。けが人だらけでメンバーもそろわなくて、しっちゃかめっちゃかになった時期で、オニさんのあのひと言でボールを持つ方向へ向かうことができたと思っています」

 結局2-2で引き分けたものの、この清水戦では華麗なパスワークからMF阿部浩之(前ガンバ大阪)が移籍後初ゴールを決め、さらに中村の一発で一時は逆転している。深まりつつあった手応えは、5月の公式戦で6戦全勝という結果となって表れた。

 「攻守のバランスが高次元でまとまった。自分たちがボールを持つことに特化しないと、やっぱりこのチームはダメだと思う。前半はパスを回して相手を走らせて、後半に仕留める戦い方が清水戦からできていた」

 風間八宏前監督(現名古屋グランパス監督)の下で育まれた技術は衰えない-を前提として、鬼木監督はまず守備の意識を浸透させた。時計の針が守備に振れすぎた時点で、頃合いやよしとばかりに針を攻撃とのちょうど中間地点に戻した。

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