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栃ノ心、単独トップにドキドキ 渦中の春日野部屋所属にも無心「考えるとよくない」

 ■大相撲初場所12日目(25日、東京・両国国技館)

 勝ち残りの控えから見上げた土俵で、横綱鶴竜がよもやの連敗を喫した。2番前で玉鷲ののど輪攻めをしのぎ力強く寄り切って1敗を守っていた栃ノ心は、この時点でついに単独トップに躍り出た。

 「前に出られてよかった。(優勝争いなど)味わったことがないので、ドキドキするよ」と表情を崩した。

 次々に不祥事が明るみに出る相撲界。大砂嵐の無免許追突事故のあとは、4年前の傷害事件が蒸し返された。栃ノ心も所属する春日野部屋の力士が平成26年9月、掃除の仕方をめぐり、7カ月前に入門したばかりの弟弟子の顔を殴ったり腹を蹴ったりした。

 力士は傷害罪で起訴され28年6月に懲役3年、執行猶予4年の有罪判決が確定していたことが分かった。被害に遭った弟弟子は顎の骨を骨折し、味覚障害などの後遺症を負い引退したという。

 元弟弟子は実名でテレビにも登場。「若手力士の間では、ほかにも暴力事件があると思う。協会は隠さないで公表してほしい」と訴えたが、一体なぜこの混乱した時期に蒸し返されたのか、首をひねるばかりだ。

 春日野親方(元関脇栃乃和歌)は理事であり、「2月の役員改選に向けたリークでは」と思う人もいるのではないだろうか。しかし、ある親方は「前理事長(北の湖)時代に起きた話で、いまさら足を引っ張る材料にはならない。それより3000万円の損害賠償をめぐって民事でも係争中という背景が気になる」と話す。

 部屋の騒々しさには栃ノ心も無関心ではいられないが、「考えるとよくない。自分の相撲だけを考えている」。酒は好きだが場所中は禁酒とか。「だから膝がガクガクしないんだ」と笑わせた。

 藤島審判副部長(元大関武双山)は「力強い相撲を取っている。もう鶴竜とは当たらないし、ここで1差は大きい。栃ノ心の優勢といっていい」と占った。

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