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鶴竜、悪循環から抜け出せず3連敗「悪い流れ断ち切りたい」

 大相撲初場所13日目(26日、両国国技館、観衆=1万816)横綱鶴竜(32)は関脇御嶽海(25)に押し出され、3敗目を喫した。

 悪循環からどうにも抜け出せない。一直線に持っていかれて落ちた土俵下。鶴竜は自らを責めるように顔をしかめた。目指していた復活優勝が大きく遠のく屈辱の3連敗だ。

 踏み込みが甘く、左張り差しで狙った右前まわしには手がかからない。御嶽海の左のど輪にのけぞった。劣勢のまま、まったく圧力をはね返せない。何も抵抗できず電車道で押し出された。

 土俵下で見た藤島審判長(元大関武双山)は「鶴竜は考えすぎた。相手が変化をするのではと思い、頭でがちっと当たるのが怖かったのだろう」と横綱の迷いを指摘する。

 圧倒的な内容で10連勝と独走の展開から、まさかの3連敗。支度部屋に戻ると、横綱本人は肩を落とし「うーん、何なんですかね」とこぼした。

 心と体が安定しない。師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)によると、この日朝は整体院で治療を受けたといい「疲れがピークに来ている」と不安視。4場所連続休場明けで進退がかかる場所で2桁勝利に到達し、安堵(あんど)感もあったか。同親方は「安心したのと優勝したいという気持ちと矛盾があるような感じ。集中できていない」と弟子の状態を案じた。

 残り2日。鶴竜は「とにかく悪い流れを断ち切りたい」と己を奮い立たせた。すでに直接対決を終えている栃ノ心を2差で追う非常に厳しい展開でいちるの望みにかける。(産経新聞、藤原翔)

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