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春日野親方、まな弟子・栃ノ心の優勝に「けがを乗り越え、本当にうれしい」

 大相撲初場所は27日、東京・両国国技館で14日目を行い、前頭3枚目の栃ノ心(春日野部屋、ジョージア出身)が松鳳山を寄り切りで下し、1敗を維持。2敗力士がおらず、13勝1敗として千秋楽を残して初優勝が決まった。平幕の優勝は平成24年夏場所で前頭7枚目だった旭天鵬以来(12勝3敗)となる。

 元関脇初代栃東以来、実に46年ぶりとなる春日野部屋勢の優勝。元横綱栃錦ら多くの関取を輩出した名門に久々の慶事だ。師匠として初めて弟子の優勝を見届けた春日野親方は涙し「私は優勝したことがないけど、まな弟子がやってくれた。けがを乗り越え、本当にうれしい」と感慨にふけった。

 厳しい師匠には稽古場で何度も怒声を浴びせられた。振る舞いがなっていないとゴルフクラブで殴られ、社会問題化したこともあった。それでも「言葉は厳しいが、普段は優しい」と根底に深い愛情があることを常に感じていた。右膝のけがで休場が続いたとき、栃ノ心は出場を訴えた。それでも「無理はさせない」と親方は認めなかった。弟子の将来を思い、厳しく接してきたからこそ、今の栃ノ心がある。

 平成18年の入門以降、ともに困難を乗り越えてきた。苦労人の30歳は初優勝で恩返しを果たし、「親方にありがたい気持ちしかない」と感謝の念は尽きなかった。(産経新聞、浜田慎太郎)

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