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【実録 槙野智章】強いチームに変わるための努力、自腹購入のプロジェクター駆使し反省会「こうした時間は絶対無駄にならない」 (1/2ページ)

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 浦和レッズが10年ぶり、日本勢としても9年ぶりにACL(アジアサッカー連盟チャンピオンズリーグ)を制しアジアの頂点に立った快挙は、昨季のサッカー界のハイライトのひとつだった。J1での不振、監督解任劇を乗り越え、チームを鼓舞しつつ最終ラインで奮闘、ハリルジャパンでも指定席を勝ち取りつつあるDF槙野智章(30)が残した熱い言葉を振り返りながら、その実像に迫る。(スポーツライター・藤江直人)

 パンパンに膨らんだキャリーケースを引きずりながら、槙野が試合後の取材エリアに姿を現す。一体何が入っているのか。誰もが不思議に感じていた、昨季開幕直後の光景だ。

 「実はプロジェクターが入っているんですよ。アップル社製で4万9000円です。壁でも床でも、白い場所があって電気を消せば、いつでもどこでも映像を見ることができるので」

 娯楽のためではない。戦い終えた自分たちの試合や次の対戦相手の映像を、槙野がいち早く加入したDAZN(ダ・ゾーン=スポーツ専門動画配信サービス)からピックアップ。自腹で購入したプロジェクターを駆使しながら、選手同士の話し合いの題材としていた。

 昨季の浦和は失点が続いた。J1開幕戦で横浜F・マリノスに2-3で逆転負けを喫し、その後も快勝しても画竜点睛を欠いたかのように一矢を報いられる。

 「攻撃陣に助けられている試合が多い。攻撃力の浦和と呼ばれるのはもちろんうれしいけど、守備陣が助けて勝ち点3を取る試合を増やしていかないと。守備陣を中心に、クラブハウスでも宿泊先のホテルでもよく話し合っています。失点シーンだけではなく、ポジショニングや全体のバランスが悪かったシーンを引っ張り出して、お互いに腹を割って厳しく意見をぶつけ合っています。非常にいい雰囲気とモチベーションを生んでいるし、こうした時間は絶対に無駄にならないと思う」

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