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傷害事件開き直り…酷すぎる春日野部屋“隠蔽体質” 被害者証言で発覚、病院への紹介状没収 (2/3ページ)

 暴行の翌朝、部屋付きの親方が腫れ上がった矢作さんの顔に驚き、「師匠(春日野親方)には風邪をひいたということにしておく。2、3日(稽古場に)下りてこなくていいから病院に行ってこい」と指示したが、矢作さんは健康保険証を入門時に春日野親方に預けており、「どうすれば病院に行けるかわからなかった」。

 当時は顔が腫れあがって口が開かず、思うように話すこともできない状況。水を飲むだけで口の中がしみ、食事もままならず、頭痛もあったため1人で病院に行ける状態ではなかったという。

 結局、春日野親方が受診させたのは両国国技館内の相撲診療所だった。相撲協会内の組織だが、なんと診療所には首から上を撮影するレントゲンがなかった。

 そこで別の病院への紹介状を渡されたが、付き添った部屋の若者頭に「預かっておく」と取り上げられ、結局その病院に連れて行かれることはなかった。

 矢作さんは実家に帰り、11日に大学病院に行き手術を勧められたが、部屋のマネジャーに「なんで勝手に話を進めるんだ」、春日野親方にも「勝手なことしやがって」と怒られたという。

 さらにマネジャーは病院側に「稽古中に負傷した」と説明。ついに矢作さんは引退を決意し「理不尽な理由で殴られてまで、やりたくありません」と説明したが、春日野親方は「持病があるから、しようがないな」と話をすりかえたという。

 矢作さんは「隠蔽しようとしていたことは明らか」と主張。相撲部屋は師匠が絶対的な存在のため、部屋付き親方、マネジャーも指示を受けていた可能性があるが、裁判記録をみる限りでは、部屋ぐるみで隠蔽しようとしていた印象が強い。

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