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【江尻良文の快説・怪説】海外FA移籍失敗の涌井は“メジャー症候群”に冷水かけるか? 日本ハムは米国のマイナーリーグ化

 二刀流の日本ハム・大谷翔平のポスティングシステムによるエンゼルス移籍に続き、ゴールデンルーキーの同・清宮幸太郎(早実)も早々と将来のメジャー入り希望を公言。ワンパターンの“メジャー症候群”に警鐘を鳴らす出来事があった。

 ロッテから海外FAし、メジャー入りを宣言していた涌井秀章投手に買い手が付かず、残留が濃厚となっているというのだ。2015年に15勝9敗、16年に10勝7敗と2年連続2ケタ勝利を挙げたが、昨季は5勝11敗と低迷した。

 まだ31歳とはいえピークは過ぎている。西武のエースにして北京五輪、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも活躍したころに比べると、実力ダウンは否めない。いくらメジャーリーグで日本人投手の評価が高いとはいっても、無条件ではない。

 日本球界には「野球の国際化」などと、なんとかの一つ覚えで得意げに語る関係者が少なくないが、涌井のメジャー入り失敗が目を覚まさせるかもしれない。

 実際、日本ハムのように野球の国際化ではなく、米国のマイナーリーグ化している球団まである。ダルビッシュ、大谷、近い将来の清宮と、ポスティングシステムで人気選手、スーパースター候補生を送り込み、大金を手にするのは本末転倒だろう。

 涌井は海外FA権を行使してのメジャー挑戦だから、それ自体は文句の付けようがないが、自らを過大評価し、メジャー症候群の蔓延ぶりを思い知らせた。一足先に、国内スター選手が海外有力チームに移籍することが常態化していた日本サッカー界は、人材不足で肝心要のJリーグ人気がどん底。同じ愚を犯しては、歴史あるプロ野球界が物笑いのタネになる。(江尻良文)

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