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【水沼貴史 オヤジのためのサッカー塾】芸術的ゴール!香川真司のジャンピングボレー 「着地」のしかたも大事

 ドイツのドルトムントMF香川真司(28)が、ブンデスリーガ第20節(1月27日=フライブルク戦)で芸術的な“ザイト・ファルツィーアー”を決めました。

 ドイツ語で『ジャンピングボレー』の意味です。真司が公式戦でこの手のプレーができるということは、調子がかなり上がってきた証拠。まさに、スカッと爽やか、ファンタスティックなゴールでした。

 それは試合が始まってわずか9分。フライブルクのゴール前で混戦になり、ドルトムントの選手がシュートを放つと至近距離で相手DFがスライディングでブロック。そのボールがもうひとりのDFに当たり、真司の元へ。おあつらえ向きにふわりとボールが浮きました。ジャンピングボレーはまず、おいしいボールが浮いてこないことには始まりません。始まりはミラクルなのです。

 このプレーの場合、左足で蹴り上がりジャンプした右足をスムーズな軌道で動かします。真司の言葉を借りると「ふかさいように」足をシャープに振り切ることがとても大切になります。これをイメージ通り実行できたからこそ、シュートはゴールネットを揺らすことができました。

 付け加えれば、いかにうまく着地するかがとても大切になります。スキーのジャンプのように、跳ね上がった以上は着地も美しく決めなければなりません。その意識が、ケガを防ぐことにつながるのです。

 体のどの部分で着地するかもポイントです。せっかくゴールを決めても、腕で着地したり、指を突いたりして、骨折してしまったりしたら喜びも半減でしょう。

 真司はシュートを放った後、右周りに体をひねりながら、体全体で着地しました。スキーのジャンプにたとえれば、踏み切りから、飛型、着地のテレマークまで完璧。実にあっぱれな一撃でした。

 ■水沼貴史(みずぬま・たかし) サッカー解説者。1960年5月28日、埼玉県生まれ。FWとして日産の黄金時代を築く。日本代表として32試合に出場、7得点。95年横浜マリノスの前期優勝後に現役引退。2006年には横浜Fマリノスのコーチ、同監督も務めた。

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