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【小林至教授のスポーツ経営学講義】プロ野球、日本で外国人選手の値段が高騰するしくみ 誰にも計れない適応力 (1/2ページ)

 春季キャンプ前半の話題の中心は新戦力、とりわけ新外国人に大きな注目が集まる。柵越えの数や身のこなし、性格まで事細かに報じられる。

 実際のところは、開幕の2カ月も前のこの時期に、柵越えが何本出ようが、スピードガンがどんな数字を示そうが、ほとんど意味はない。それはわかっているけど、マスコミも評論家も、そして当事者の球団および現場も、ついついその一挙手一投足に注目してしまうのは、外国人選手の成否がその年のチームの浮沈を大きく左右するのと、それほど重要なのに、いまだに当たりハズレは公式戦でプレーしてみないと分からないからだ。

 日本に来る外国人は、掘り出し物狙い、ダメ元で手当たり次第というケースも中にはあるが、そこで当たる確率はホントに低い。やっぱり尺度として、ある程度の実績は必要だ。

 具体的には、米大リーグではポジションや年齢の関係でレギュラー定着とはいかないものの、AAAではずぬけた、業界用語でAAAA(クワドロプル・エー)と呼ばれる選手が対象となる。そうした選手は限られていて、まあ、候補リストは各球団それほど変わらない。たとえば、ヤクルトがバレンティンを獲得した当時、おそらく全12球団がリスト上位に挙げていたはずだ。こうした限られた選手を、各球団がそれぞれの指標を元にあらゆる角度からスカウティングをして吟味する。

 それでもやっぱり分からないのが、異なる環境への適応力である。

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