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【平昌取材日記 零下20度の街から】日本人をかたる「ニセ記者?」騒動 取材エリアで陣取りスマホで動画撮影まで

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 フィギュアスケート男子の宇野昌磨が、団体のショートプログラムで1位。日本の報道陣は興奮気味に「ミックスゾーン」と呼ばれる取材エリアまで走った。

 そこに真っ先に陣取ったアジア人女性が風変わりだった。報道陣と質疑応答を続ける宇野に向け、こそこそとスマートフォンを構えたのだ。耳障りなシャッター音が何度も響き、揚げ句には動画撮影まで。さすがに気づいたスタッフから「ちょっとあなた、録画は困ります! 止めてください」と小声の英語でたしなめられた。

 取材の輪が解けると、そそくさと走り去った。その背中に怪しさを感じ、追いかけて尋ねた。

 「あなた、メディア関係者ではないですよね? 何をしていたの?」

 「あ、撮影はしてもいいことになっているんです、私は」。英語は流暢でも歯切れは悪かった。

 IDパスには「IOC」の文字。名前は日本人のものだ。20代とおぼしきかわいらしい子だった。だがあの空間は、誰であれ動画撮影が絶対許されない、記者が取材する場だ。そう告げると、「すみません」と謝りながらふてくされていた。

 ある意味で日本男子スケーターの国境を越えた人気を物語る、日本名をかたった“ニセ記者”騒動。羽生結弦にも同じ不安が降りかかる。日本オリンピック委員会、日本スケート連盟の広報担当は「そんな人がいたとは気づきませんでした。こちらも厳しくチェックするように心がけます」と警戒心を強めていた。(飯田絵美)

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