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【水沼貴史 オヤジのためのサッカー塾】カズの“ギネス認定”50歳ゴール ボールが来る位置を察知して走れるのがスゴイ

 今年が25周年のJリーグのキックオフカンファレンスで、26日に51歳の誕生日を迎えるFW三浦知良=J2横浜FC=と会った。カズは昨年3月12日のJ2第3節(対群馬)で50歳14日にしてゴールを決め、「リーグ戦でゴールを決めた最年長のプロサッカー選手」としてギネス世界記録に認定された。

 そんなカズと私が初めて会ったのは1988年で、彼が21歳のとき。場所はブラジルだった。日本代表の遠征に招集され現地で会った。「日本代表、いいっスね」という若かりし日のカズのひとことが、いまでもはっきり耳に残っている。

 まさか30年たっても現役を続けているとは、本人も思わなかっただろうが、ブラジルでもいまや、「日本には50歳のプロサッカー選手がいる」と大々的に報道され、「日本の平均寿命は83歳、ブラジルは75歳」という背景も紹介されている。

 前出の最年長ゴールのポイントは、ボールが来る所にカズがキチンといたこと。理屈ではなく、ボールが来る所に走ってきているということが、何より大切なことだ。

 Jリーグ創設当初には、私も同じ現役選手としてともにプレーしていた。今でもボールさえ来れば、私だってゴールを決める自信はある。しかし、アンテナを張り巡らせてボールが来る所を察知し、そこまできちんと走ってスタンバイできるか、というとそれが難しい。これが50歳を超えてもなおできることがカズのすごさであり、まさに「オジサンの鑑」なのだ。

 ■水沼貴史(みずぬま・たかし) サッカー解説者。1960年5月28日、埼玉県生まれ。FWとして日産の黄金時代を築く。日本代表として32試合に出場、7得点。95年横浜マリノスの前期優勝後に現役引退。2006年には横浜Fマリノスのコーチ、同監督も務めた。

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