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伊調馨、リオ選考でも冷遇されていた 内閣府は関係者聴取の意向、国を巻き込んだ騒動に (2/2ページ)

 文書では田南部コーチに男子の育成・強化がおろそかにならないよう注意喚起したことや、伊調が男子合宿に参加する場合は、男子選手の全体練習の終了後に指導を受けるよう伝えたことは認めており、これらは「不当」ではないということのようだ。

 伊調は同日、ALSOK広報部を通じたコメントで、告発状への関与を否定した。一方でパワハラについては否定せず、内閣府などの聴取には応じる意向を示した。

 伊調が国民栄誉賞を受賞していることもあってか、政府は今回の問題に敏感に反応した。菅義偉官房長官は同日の記者会見で、「必要があれば(内閣府公益認定等)委員会で適切に対応する」と言及した。日本レスリング協会が公益増進を目的とした公益財団法人であることを踏まえ「同法人は、適切なガバナンス(組織統治)の下で事業運営が行われる必要がある」とクギを刺す。

 内閣府の公益認定等委員会は、協会に事実を確認する意向を示している。担当者は、まずは協会に「意見聴取するなどして事実関係の把握を行う」と述べた。

 政府が実態解明に動き出すなか、1984年ロス五輪に日本代表として出場、プロレスラーから政界に転じ、レスリング協会副会長を務める馳浩・元文部科学相(56)はこう弁明した。

 「レスリング協会の福田(富昭)会長と高田(裕司)専務理事が事実関係も含めて一元化して対応している。伊調さんにしろ、田南部さんにしろ思ったことがあるなら福田会長や高田専務理事や幹部と膝を突き合わせて話せばいいだけだ。誰がどういう目的でこういう告発の文書を内閣府に出したのか分からない」

 栄氏がレスリング部監督、吉田が副学長を務める至学館大学学長でレスリング協会副会長でもある谷岡郁子元参院議員(63)はツイッターで、「陰湿なパワハラ体質が中心にあって、沙保里はじめこれだけの強くも明るく、爽やかなチャンピオンたちが育つと思いますか? 栄監督の指揮の下、高校生、大学生でこの9年余、退部者は1人もいません。事実が人間性の証明」と栄氏を擁護するツイートを連投した。これを吉田が一時、リツイート(拡散)したが、その後削除された。

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