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告発の裏に「不満」レスリング協会長期政権と学閥 混迷の伊調パワハラ騒動 (2/2ページ)

 福田氏は日本オリンピック委員会(JOC)でも副会長などを歴任、2020年東京五輪の招致や準備に携わるアマチュアスポーツ界の超大物だ。高田氏は1976年モントリオール五輪金メダリストで、日本がボイコットした80年モスクワ五輪でも金メダルが確実視されていた伝説的なレスラーとして知られる。

 元格闘家でジャーナリストの片岡亮氏は、「スポーツ界では先輩が役員を続けるというなら、後輩はそれに従う。大会で結果を出した優秀な選手や年功序列で地位も変わるものだ」と解説する。

 福田・高田体制が取り組んだのが2004年アテネ五輪で初採用された女子の強化で、責任者として栄氏に白羽の矢を立てた。栄氏は至学館大学を拠点に吉田沙保里(35)や伊調らを育て、16年リオ五輪まで金メダル11個を量産。15年2月からは男子の強化にも責任を持つようになった。

 栄氏ら新興の至学館勢と、田南部コーチら本流の日本体育大学勢のいさかいがパワハラ告発に発展したとの指摘もある。

 高田氏自身は日体大出身だが、栄氏について「東京五輪を控えているのに、彼を外せないというのは分かるでしょう。意図的なことがあるから、告発文を出している。協会を批判するためだ」と話す。

 練習場所がないという伊調が置き去りになっていないか気がかりだ。

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