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【貴騒動を斬る】相撲人生フイにした元日馬富士…得した人間はいるか 貴乃花親方は「理事解任された史上初の親方」 (2/2ページ)

 問題は貴乃花親方だ。九州場所千秋楽の打ち上げのあいさつの中で、貴乃花親方は「他の部屋の力士が傷を負ったとしても、同じことをしていた」と話したが、本当にあそこまで相撲協会の介入を拒否し、かたくなに突っ走っただろうか。あの怒りの裏には、貴乃花部屋の力士だから、自分のまな弟子だからこそ、被害者意識があり、やられたらやり返す、という強い思いが働いたのではないか。

 いずれにしても、貴乃花親方は自説を曲げなかったために「理事を解任された史上初の親方」というまがまがしいレッテルを貼られ、理事落選の憂き目にもあった。

 最大の損を被ったのは被害者の貴ノ岩に尽きる。痛い思いをした上、番付も下がり、いまだに十分な稽古ができずに苦しんでいる。

 こうしてみると、いさかいからは何も生まれないことが改めてわかる。相撲協会もこのことを肝に銘じて、厳しく再発防止につとめるべきだ。

 ■大見信昭(おおみ・のぶあき) 1943年8月30日、鹿児島県生まれ、74歳。70年フジ新聞社(後に産経新聞社と合併)入社。大相撲を中心に取材歴50年に迫る。

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