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【編集局から】貴乃花親方はいつか角界トップで“この経験”生かす 記者が確信した出来事

 大相撲の貴乃花親方が降格処分をうけて役職最下位の「年寄」になりました。

 一連の騒動が続く春場所の千秋楽(25日)、親方とゆっくり話をしました。半年ぶりぐらいのことでした。この時、親方の第一声が「いやぁ…本当にご迷惑をおかけしてしまって…申し訳ありませんでした」という言葉でした。文字だけで読むとかなり重い。でもこのあと頭をかきながらすぐに苦笑い。そして深々と大横綱が私にむかって頭を下げたのも驚きでした。

 そのときに、ひとつだけお願いをしました。「とにかく自分の言葉でナマで発信したほうがいいよ」。すると千秋楽の打ち上げパーティーですぐに実行してくれました。会場で行われた報道陣の囲み取材で、頃合いをみて打ち切ろうとした関係者を右手で制止。それは『質問が尽きるまで受ける』という無言の主張でした。そして取材を終えると、私のところに歩み寄り「今のでよかったですかね?」と照れ笑いを浮かべました。

 日馬富士の暴行事件が発覚してこの日でちょうど5カ月。いつか角界のトップに立ったときに、この時の経験を必ず生かしてくれる。そう確信した出来事でした。(運動部・久保武司)

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