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【小林至教授のスポーツ経営学講義】“日本版NCAA”創設の意義 大学横断かつ競技横断 各学生、各学連の諸問題を集約解決へ (1/2ページ)

 大学スポーツに統括組織を設立しようという「日本版NCAA創設事業」の骨格が定まった。

 2016年からスポーツ庁を中心に検討が重ねられてきた本件、はじめに白状しておくと、私は座長として深く関与してきたので、第三者的な視点を欠くかもしれないことをお断りしつつも、日本のスポーツに留まらず、大学そして地域にとって画期的な新組織となると思う。

 NCAAとは、米国の大学スポーツの中央統括機構のことで、「学業との両立」「安全と健康」「公正」という3つの理念を持ち、大学スポーツ・アスリートを横断的に統括・サポートしている非営利団体である。

 えっ、日本にそういうのなかったの? という向きもあるかもしれない。高校スポーツには高体連、プロ野球にはコミッショナー事務局(NPB)、農業者には農協(JA)、民間企業ならば経団連など、業界を統括する団体があるのが普通である。

 しかし、大学スポーツは自主・自律の課外活動として放任されてきたために、かたまりとなって振興を図ろうという動きにならないまま、ここまできたというわけ。

 そこにスポーツ庁が新たに設置され、安倍政権が「日本再興戦略」において、スポーツを重要な成長産業として位置付けたことなどから、大学スポーツ振興を組織的かつ包括的に推進することで、大学コミュニティの活性化やブランド力強化、人材育成、地域活性化に寄与できるのではないかということで、本事業がスタートした。

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