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【神谷光男 スポーツ随想】ちびっこ相撲「女人禁制」に説得力なし 相撲協会は内館氏を講師に“理論武装”を (1/2ページ)

 相撲界はいままさに“天中殺”のまっただ中ではないか。何をやっても批判の的になり、テレビのワイドショーの好餌にされている。今度は巡業の「ちびっこ相撲」までがやり玉にあがった。

 静岡市で8日に開かれた春巡業の「富士山静岡場所」で、力士が土俵上で子供たちと相撲を取る「ちびっこ相撲」に女子児童の参加が認められなかった。日本相撲協会から「女の子は遠慮してほしい」と、主催者に要請があったという。

 昨年の同じ巡業では相撲クラブの女子児童が上がっているのに、急にダメとは納得がいかないのは当たり前だ。折しも、「女性は土俵からおりてください」との不適切アナウンスが大問題になったばかり。最悪のタイミングだった。

 厳粛に土俵祭を執り行う本場所の土俵と違い、一日興行の巡業の土俵には神様が降臨するヒマもなく、女性が上がっても別に差し支えないだろうと、先週書いた。しかも対象は女児である。

 昨年10月、両国国技館で名車「フェラーリ」のイベントが開かれ、土俵を模した台の上に車が展示された。「女性はダメなのに車はいいのか」などと協会に批判が殺到。八角理事長(元横綱北勝海)ら執行部が協議した際、行きがけの駄賃で巡業の「女児排除」も決まったという。

 女子相撲の世界選手権も開かれる時代に、アナクロニズムといわれても仕方ない。「安全面に配慮した。女の子に一生残るような傷を負わせてはいけない」と芝田山広報部長(元横綱大乃国)は説明したが、「じゃあ男の子は傷ついてもいいのか」と、早速いちゃもんがついた。

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