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【佐藤剛平 基本は忘れろ!!】インサイドアウトにしたらゴルフにならない… 原因は勘違い、アウトサイドインに振ると直る

 【今週の質問】私はスライスに悩まされていて、アウトサイドインのスイング軌道を直すことができません。インサイドアウトにすればいいと言われたのですがやってみると全然当たらなくなってゴルフにならなくなってしまいます。

 自分のスイングは自分で見ることができない。インパクトのあたりは、何とかクラブヘッドの動きを見ることはできるけれども、よほど目がよくないとはっきりは見えない。

 それ以外は自分の背後の見えないところをヘッドが動いていて、勘で振っているのである。スイング軌道がどうこういっても、よくわからないという人が多いのは当然。よくわからないで振って、打つのがゴルフなのである。

 「アウトサイドインでスライスが止まらない。どうしたらいいか」と相談を受けて、実際にその人のスイングを見てみると、「ん?」ということがよくある。

 本人はアウトサイドイン(写真〔1〕)だと思いこんでいるのだが、どう見てもインサイドアウト(〔2〕)のスイングになっているのだ。

 つまりシャフトが寝たダウンスイングで、フェースが開いたインパクトになっているためにスライスが出ているのに、原因を勘違いしているのである。さらにインサイドアウトに軌道を直そうと一生懸命にやっているのだから、うまくいくはずもない。

 そういう人は、見えないものを何とか理解しようとして、レッスン書や雑誌を読んで勉強して、「スライスはアウトサイドインの軌道が生み出す」と思いこんでいるのだろう。もちろん、スライスはインサイドアウトの軌道でも出るものである。

 言葉だけで説明して、信じているものをまったく反対の方向に変えてもらうというのはなかなか難しいもの。私が勘違いであることを話しても、本人はなかなかピンとこないという顔をしている。

 右を向くのが正しいと思っているのに、左を向いた方がうまくいくといわれて、それを本気で試してみようと思う人が何人いるだろう。ゴルフをうまくなろうとしている人ほどそれなりの信念があるので、正反対の方向に発想の転換を促すというのは簡単ではない。

 誤解を恐れずに言えば、いまスライスに悩んでいる人のほとんどは、アウトサイドインに振る意識を持った方が、ストレートに近い球が出る。少なくとも左への振り抜きがよくなるので、当たりはよくなってくるはずだ。

 理屈抜きで試してみる気がある人しか正解には近づけない。計算だけでは答えは出せないこともある。何しろ頭の後ろで起きていることだから。

 ■佐藤剛平(さとう・ごうへい) 栃木県芳賀カントリークラブ所属。シニアツアープロ。2012年の「ISPSハンダカップ秋晴れのシニアマスターズ」でシニア初優勝。1955年10月25日生まれ。熊本県出身。関西学院大法学部卒。

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