記事詳細

【ミラクルを呼ぶ男たち】原口元気、持ち前の“鈍感力”にドイツで磨いた“敏感力”を融合 (1/2ページ)

★原口元気(27)

 「W杯に出るだけじゃ、もう意味がない。勝つための時間が始まる」

 憧れてきた大舞台へ不退転の決意を秘めているのが、ハノーバーへの完全移籍が合意に達したばかりのMF原口元気だ。前回ブラジル大会出場を逃してから4年。ドイツで自らに足りないものを探してきた快足ドリブラーは、27歳にして初めてのW杯に臨む。

 4年前に立てた誓いを、まずは半分成就させた。ブラジル大会に臨むザックジャパンの選外となった原口は、日本中の注目がW杯に集まるのを横目に、ジュニアユースから10年半プレーしてきた浦和レッズからヘルタ・ベルリンへ移籍した。

 「次こそは絶対に自分が日本代表の中心となって、W杯に出るだけではなく勝つための選手になりたいと思いました」

 旅立ちの挨拶は今も有名だ。浦和での最終戦となった2014年6月1日の名古屋とのナビスコ杯予選リーグ。壮行セレモニーで原口が発した一言に、埼玉スタジアムがざわついた。感謝の思いをささげる人の中に、監督や仲間に加えて「恋人」を入れたからだ。

 「みんなから『日本人は普通、恋人のことは言わないぞ』とめちゃくちゃ突っ込まれました。僕はただ単に、感謝したい人を思い浮かべて言っただけなんですけど」

 浦和でチームメートだった槙野智章は思わず苦笑した。「あの場面であれ(恋人)を言える元気は、まさに海外向きですよね」

zakzakの最新情報を受け取ろう

関連ニュース